さて、ここからは環境ホルモンについての話です。ホルモンの働きは何となくわかりました。では、環境ホルモンとは一体どういったものなのでしょうか?大まかにいってしまえば、ホルモンと似た働きをする、「ホルモンの偽者」として働く化学物質なのだ、といえるでしょう。普通、ホルモンは命令を伝えるための、目的とする器官や組織が決まっており、その場所以外に命令を伝えることはありません。しかし、環境ホルモンはホルモンと非常に良く似た性質、構造をもっており、これが偽者ながらも、器官、組織が「ホルモンなのだ」と認識してしまう原因だろうと考えられています。こういった合成化学物質により、ホルモンの働きや分解酵素が狂わされてしまい、結果的に過剰のホルモン分泌や、ホルモン量減少など、生物の体に大きな狂いを生じさせるわけです。
ホルモン自体は先ほども説明したように、非常に微量で作用する、という特徴があります。したがって、これら環境ホルモンに関しても、ほんのわずかな量が生物の体内に摂取されることにより、悪影響が生じるということが指摘されています。たとえば、50メートルのプールに、一滴、人工合成化学物質をたらすと、その濃度で影響が現れてしまう、といわれているのです。そうして、こういった合成化学物質は生物の食物連鎖を通じ、数十万倍にも濃縮され、さらにそれらを食べる食物連鎖の頂点に位置する人間に悪影響を与える、というわけです。これら環境ホルモンは、全地球規模で人間を含めた様々な生物を絶滅に追いやる可能性さえある、といわれているほどです。
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環境問題・環境保護〜サルでもわかる〜 All Rights Reserved. 2007 lastupdate:08/07/08