現在の生活では、合成化学物質にあふれており、これらと完全に無縁となることはできません。ヒトが摂取する環境ホルモンは食品から、というケースが主ですので、とりあえず、食べるものには気をつける、というのが最も妥当な対応策ではないでしょうか。というのも、成人にとっては環境ホルモンのほとんどはあまり心配する必要のないものが多い、と考えられているからです。しかし、胎児・乳幼児は成長過程にある各器官の影響を考えて、母親となる女性は十分留意が必要でしょう。とはいえ、何も難しいことに注意するわけではありません。これまで見てきたとおり、合成化学物質は食物連鎖により濃縮されてゆきます。その結果、魚、肉などに多く含まれることになります。特に、脂肪分が多い牛肉は環境ホルモンを多く含んでいます。また、日本人の好む魚介類にも環境ホルモンが含まれていますので、多量摂取には注意をしたい所です。とはいえ、現在ではほぼ全ての食品に何がしかの環境ホルモンが含まれていると考えて間違いないでしょう。結局、魚介類、脂肪分の多い肉類の多量摂取を控え、バランスよく食事をとる、という一般論に落ち着くようです。また、ダイオキシンのところでも触れましたが、食物繊維の豊富な野菜類は、ダイオキシンを体外へ排出する手助けをしてくれます。野菜類も多くとるように心がけましょう。
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