さて、海洋圏は大気圏の270倍の質量をもち、二酸化炭素の貯蔵限として大気圏の47倍ものCO2を吸収しています。これは、海洋圏には大量の二酸化炭素を大気中に放出せずに固定しているのだ、と考えていただければよいでしょう。仮に、今現在のまま温室効果ガスの排出が増加すれば、地球の気温は上昇するであろう、と予測されます。そうして、水温が1℃上昇すると、海洋圏は二酸化炭素100億トンを大気圏へ放出する、ということになります。大気圏へ放出されたCO2は、さらなる温室効果を生み、大気温上昇、ひいては海水温上昇につながり、結果、海洋はさらに多くのCO2を大気圏へ放出します。あとは、このサイクルが繰り返され、連鎖反応が起こり、気温はさらに上昇してゆくことになります。さらに恐ろしいのは、この温度上昇が、極地や海底に眠るメタンハイドレートの崩壊を促し、さらなるCO2を大気中へ放出させる可能性がある、という点です。メタンハイドレートの埋蔵量はすさまじく、この大量のメタンハイドレートが大気中に放出してしまえば、メタンガスは水と二酸化炭素に分解され、大気中の二酸化炭素濃度はたちまちのうちに3%を超えてしまうのです。そして、この濃度上昇による地球気温の上昇がさらなるメタンハイドレートの崩壊を誘発し・・・となると、CO2の濃度はさらに上昇してしまう可能性すらある、ということです。
|環境問題・環境保護〜サルでもわかる〜TOP|サイト利用時の注意点|
環境問題・環境保護〜サルでもわかる〜 All Rights Reserved. 2007 lastupdate:08/07/08