オゾン層に穴をあけている犯人は、フロンガスでした。これは化学的に非常に安定した気体であり、人体への毒性もないため、人と環境にやさしい物質だと考えられていました。冷蔵庫、エアコン、スプレーなどに使用されていたこれらフロンガスは、使用後、分解されずに成層圏まで上昇し、そこで紫外線により分解され、これらがオゾンを別の物質に変えることで、連鎖的に多量のオゾンを破壊してゆくことになるのです。オゾン層を破壊する化学物質には、他にもハロンや臭化メチル、トリクロロメタンなどがあります。現在では、モントリオール議定書により、規制がかかっている特定フロンは、先進諸国での生産は全廃されています。(途上国においては2010年までに全廃予定)かわりに、現在は代替フロンと呼ばれるものが使用されていますが、これにも若干のオゾン破壊作用があるため、2020年までに全廃する方針となっています。また、オゾン層破壊作用の強い特定フロンの生産は、88年をピークに急速に減少しており、今の所フロン全廃に向けて、各国の足並みは揃っており、近いうちに完全に全廃されることになるだろう、といわれています。
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