今のペースで熱帯雨林の減少が続けば、あと100年足らずで地球上から熱帯雨林がなくなってしまう、というのをあなたはご存知ですか?全世界の森林の約半分近くを占める熱帯雨林は、地球温暖化の原因となっている二酸化炭素を吸収し、生物の生命活動に必要不可欠な酸素を生産するのに大きく貢献しています。また、森林、樹木は、土壌表面を支え、崩壊を防止する役割をもっています。それだけではありません。洪水を緩和させたり、水質を浄化したり、もちろん、燃料の代替物として働くことも可能です。これほどまでに貴重な資源を、人類は破壊してしまおうとしているのです。
熱帯地域では、伝統的な農業方法として、「焼畑農業」が行われています。中学の社会科の授業を思い出して欲しいのですが、これは森林の一部を伐採し、燃やしたあとに農業を行う、という方法です。森林が燃えた後の灰は栄養素となり、肥えた土地で作物を作るわけです。数年が経つと土地も痩せてしまいますので、また別の場所で焼畑農業を行います。これを繰り返し、一度燃やした土地は再び森林が蘇るまでの20〜30年間は自然のままで放置しておき、土地の地力が回復したら、再び燃やした土地に回ってくる、という方法で行う農業です。
しかし、近年は土地の地力が回復するのをまつことなく、短期間のうちに何度も焼畑農業を繰り返すために、土地本来の地力を奪ってしまい、森林が蘇ることのないやせた土地にしてしまう、というのが問題となっています。発展途上国に住む彼らにとって、日々の糧を得るために選んだ仕方のない選択肢であるというわけです。明日の地球のために、今日、君らは死んでくれ、と言う権利は誰も持っていません。・・・非常に微妙な問題だといえるでしょう。
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