過剰な放牧というケースでは、農業だけでは食べることができず、家畜とともに暮らす人々の地域において、顕著に表れます。その土地の人口が増加すると、当然その人口を養うために必要な家畜(ウシ・ヤギなど)が増加します。すると、増加した家畜により、もともとやせているその土地の牧草はいずれ、食べ尽くされてしまいます。人々は、次なる牧草を求め、別の場所へ移動をして、放牧をします。後には植物の育たない、砂漠化された土地が残されるのです。これを繰り返し、砂漠化が進行してゆく、というわけです。
ここで、無計画な農地の乱開発も、過剰な放牧も、どちらも地力を過剰にオーバーした人(家畜)を養おうとしている所に、問題があるのがわかります。特に、これら砂漠化は途上国など、貧しい国、地域での人口増加が間接的に影響しているのです。彼らは生きるために仕方なくこういった選択肢をとっており、それがさらに問題を難しくしているといえるでしょう。彼らとて馬鹿ではありません。ずっと耕作をくりかえすのではなく、一時的にでも土地を休ませ、地力の回復を待つ方が後々のためになることをわかってはいても、明日の食料を確保するべく、やせた土地で耕作を続けざるをえない、という悲しい現実があるのです。
森林・熱帯雨林の破壊にしても同じです。木材が外貨を稼ぐ有効な手段である途上国において、どうして伐採をやめることができるでしょうか。また、先進諸国は今までさんざん地球を汚し、環境を悪化させてきました。さらに、多くの木材を切り倒してきたあげく、地球規模の環境問題に発展してきたのが判明した途端、途上国にむかって「地球の将来のために、木材の伐採をやめるように」などと説明して、伐採が主要産業である途上国が、「はい、わかりました」と答えるでしょうか。
熱帯雨林保護を訴える先進諸国と、伐採が主要産業の途上国とでは、このように大きく意見が食い違っており、非常に難しい問題となっています。
|環境問題・環境保護〜サルでもわかる〜TOP|サイト利用時の注意点|
環境問題・環境保護〜サルでもわかる〜 All Rights Reserved. 2007 lastupdate:08/07/08