先進国では発展途上国に比べて、一人当たりの木材、紙の使用量は10倍を超えています。また、森林破壊、熱帯雨林破壊の被害が顕著なのは、主に途上国です。これが何を意味しているのかというと、先進諸国は、自分達の住む国の環境を悪化させることなく、途上国の環境を悪化させて木材やパルプなどを大量消費している、ということです。途上国の人々は、我々日本をはじめとする先進国のツケを払わされている、といってもよいでしょう。その他に大規模プランテーション農園など、換金目的のために行われている農業の普及も森林破壊につながっているのです。
先進諸国は対価(お金)を支払っているのだから、それは仕方のないことだ、とう見方もありますが、私は少し違う、と思います。と、いうのは、環境破壊を伴う森林の伐採として支払うべき対価が、あまりにも安すぎる、と思うのです。例えば木材一本の値段が、「環境破壊料金込みで考えて」今の10倍になったとすると、需要は今よりずっと減るはずです。もしくは、途上国から仕入れようとはせずに、先進国で自ら植林、伐採というサイクルが生まれ、熱帯雨林の破壊は抑制されるかもしれませんし、そもそも需要そのものが、自然の森林回復力でカバーできるくらいにまで減退する可能性もあります。
上であげた木材の寝狩りが、10倍という数値が適切かどうかの議論はさておいて、「環境」というモノの価値が、全世界の市場で適正に評価されていない、ということが一番の問題だと思います。もちろん、資本主義においては買い手と売り手の自由交渉によりモノの価格は決定されますので、いつだって今の評価が適正だ、ということになるはずですが、今の人類の共通認識であるこの価格は、いかにも「割安」に放置されているように思えます。もし、今の環境に対する価格がマーケットで取引可能であれば、将来価格があがると読んで、ウォーレン・バフェットはきっと大量の「ロングポジション(買い持ち)」をとることでしょう。
(ウォーレン・バフェット : マイクロソフト創始者のビル・ゲイツに次ぐ、米国第二位のお金持ち。株式取引で財を築いた。厳密には、彼はお金よりも自分の好きな会社に投資・保有をするのが大好きらしい。そのため、例であげたように環境に対する共通認識がマーケットで取引可能であるとしても、彼はポジションをもたないかもしれないが、そこは話半分の冗談話として勘弁ねがいたい)
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